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来夏稼働を目指し北海道恵庭市に新工場 久原本家グループ


週刊経済2021年5月11日発行

総投資額は50億円以上に

だし・調味料を中心とした総合食品メーカーの久原本家グループ(糟屋郡久山町、河邉哲司社主)は来年夏の稼働を目指し、グループ会社で展開する「たべよう北海道」ブランド商品などを製造する新工場を北海道恵庭市に建設する。土地購入費や総工費、設備導入費などを合わせた総投資額は50億円以上となる。
同グループは、からし明太子のブランド「椒房庵(しょぼうあん)」の原料をはじめ玉ねぎや昆布など、多くの北海道食材を商品に使用している。そこで「北海道産の食材で、北海道のおいしい食品や食文化を、北海道から全国に」(同社)を伝える事業として2019年8月に㈱北海道アイ(札幌市)を設立。スーパーなどの量販店向けに「たべよう北海道」ブランドで調味料や鍋スープなどを販売するとともに、道内での工場建設の計画を進めてきた。新工場の名称は「株式会社久原本家食品北海道工場」、場所は恵庭市戸磯南工業団地内。敷地面積は約6万㎡、平屋建てで床面積は約6千㎡。稼働後は「たべよう北海道」ブランドをはじめ、北海道の素材や食材を生かした新製品を生産していく。
河邉社主は「新工場建設は製造の拠点としてだけでなく、『北海道の大地にしっかりと足のついた、道民の皆様と同じ目線で考え事業を推進する』久原本家グループ全従業員の決意の表れでもある。これからも手間ひまを惜しまず、心を込めておいしいものを作ることを変わらずにやり続け、北海道だけでなく全国のお客様、そして世界へ北海道の魅力を発信していきたい」と抱負を語っている。