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飯塚市の九州工場にバイアル製剤製造特化の新棟建設 大阪の沢井製薬


週刊経済2021年4月27日発行

22年9月完成予定

医薬品製造販売の沢井製薬㈱(大阪市淀川区、澤井健造社長)は、九州工場(飯塚市潤野)に新棟を建設している。22年9月完成予定。
注射剤を製造している注射棟の老朽化のため。九州工場全体の敷地面積は7万351㎡、新注射棟は鉄骨造り2階建てで延べ床面積は2960㎡。投資額は非公表。新注射棟はゴム栓の容器から注射器で吸引して使う「バイアル製剤」の製造に特化する計画で、現在製造しているその他の注射剤の製造は外部に委託する。製品の出荷は23年4月からの予定。同社は「新型コロナ感染拡大による工事の遅れなど懸念していたが、上棟式は今年5月を予定している。今後も安全性が高く高品質なジェネリック医薬品を製造していく」と話している。
同社は1948年設立。資本金412億円。2020年3月期の単体売上高は1438億円。従業員数は2459人(20年3月期単体)。