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システム開発事業に着手働き方改革で社員満足向上

日本一の建築積算サービス業を目指し、急速に働き方改革を進めている。人手不足解消や新型コロナ対策を講じるため、システム開発事業を本格始動した。生産性を向上することで実働時間の短縮を実現。顧客、従業員ともに高い満足度を誇る。

システム開発事業をスタート

この４月にシステム開発事業に参入する。手始めに自社の建築積算用数量算出システムを開発。自社の積算システムを進化させ「迅速、丁寧、満足」のさらなる追求を進めるものだ。これは現在の需要に対する供給バランスを整えるため。人手不足に直面する建築業界において、やはり同社にもその波が押し寄せた。マンパワーで進める業務を可能な限りシステム化し、従業員はヒトにしかできない仕事に集中させ一人ひとりの生産性向上を図っている。供給力を高めつつ、実働時間を短縮することで顧客満足度と同時に、従業員の満足度も高める。
将来的には業界向けに販売していく計画で、ゼネコンには購買・資材調達管理システム、施工会社には施工管理システムに転用するなど、より汎用性のあるシステムを開発していく。小佐古社長は「現在、特に施工会社は人手不足が深刻な状況。建築現場では一人あたりに求められる生産性がどんどん高まっており、効率化に向けた改善が必須。同じ業界だからこそ役に立ちたい」と意気込みを語る。

研修、実力主義、子育て支援が充実

社名の如く、人と人との“縁”を大切にする同社。働き方改革で業務効率を上げつつも、同社にとって従業員はまさに宝であり、10年前から毎年新卒採用を実施している。
「企業成長は従業員の成長なくては実現しない」と約一年かけて新入社員を研修し、積算技術と人間力の育成に力を注いできた。「本年は人手不足もあり、早く現場で活躍できるように研修期間を短縮せざるを得ない。だが充実度を高めて内容の濃い期間にしていく」これら人手不足や新型コロナへの対策など直面する世情に対し、社内改革の一環として捉え、成長するための好機となるよう取り組んでいく。また「リーダーを育成し、優秀な人材との縁が継続する組織をつくる」と若手に限らず中堅社員の教育に注力。魅力あるリーダーの下で学べる環境づくりを進めている。「成果に基づいて人材を評価し、実力に見合ったポストと報酬を与えたい」という志のもと創業された同社。その精神は今も変わらず受け継がれている。
女性従業員の子育て支援にも積極的で、これまで多くの従業員が育児休暇、職場復帰を果たしてきた。新たな人材の確保が困難な時代、今ある縁・従業員を大切にしている証拠だ。

日本一の積算事務所に

「日本一の積算事務所」を目指す経営計画も大詰めを迎えようとしている。積算専門事務所として、すでに企業規模、業績、従業員人数は国内トップクラスだが「さらに技術力を伸ばして、どこにも負けない真の日本一になる」と手綱を緩めない。「日本一になった暁には皆で海外旅行をしようと従業員と約束している。社員の努力に報いるよう、ぜひ実現させたい」と目を輝かせる。技術力と人間力で業界から高い信頼を獲得してきた同社。「顧客の感動を生むような提案ができるよう、教育には一層力を注いでいく」とさらなる成長を目指す。

小佐古 哲哉 社長 こさこ・てつや／1964年11月26日生まれの55歳。県立広島工業高校卒業。建築会社、積算事務所での勤務を経て縁に入社、広島事務所所長、副社長を務め2011年5月に社長就任。趣味は読書

採用情報
募集職種／建築積算業
応募資格／
建築の経験者や技術者および建築を学びたい方※全国の希望勤務地に配属
採用実績／2020年度14人
採用予定／20人
年間休日／114日
問合せ先／TEL.092-452-1120
担　　当／足立

（ふくおか経済EX2020年）