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(株)サニクリーン九州
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日本一の定期訪問ルートづくりが進む
清潔・快適提案企業
(写真)“face to face”によるサービスで快適な環境づくりをサポート
「日本一の定期訪問ルートをつくる」をテーマに掲げて中期経営戦略を進める㈱サニクリーン九州。様々な取り組みが動き出し、今春から具体的な形として成果が見え始めた。社員全員で思いを共有し、目指すテーマの実現に向けて歩を進める同社。企業も社員も向上心を持ち、ワンステップ上を目指して踏み出した。
一人の百歩より全員の一歩
「日本一の定期訪問ルートをつくる」を掲げた中期経営戦略が2年目を迎えた。女性と高齢者の活躍を促すダイバーシティの推進では、特に女性社員対象の取り組みが目を引く。昨年6月には総合職を対象に初めて女性活躍推進研修を実施。(今後も定期的に開催予定)今年4月には初の女性管理職も誕生。将来は幹部社員への登用も視野に入れる。また、ルートセールスの準社員には正社員登用制度を導入。勤続年数や評価、資格を満たす準社員が望めば、正社員になる道を開いた。4月から制度を活用して58人が正社員に移行する。
社員一人ひとりに企業ポリシーの浸透を図る取り組みも始まった。これまでは表彰対象者だけの参加で開いていた優秀社員表彰式を全員参加型の大会に移行。名称を「ONE STEP CONVENTION」に改め、半年ごとに社員半数ずつが参加する形式に切り替えた。“一人の百歩より全員の一歩”を合言葉に、会社の方向性についてコンセンサスを形成していく場にしたい」と清水副社長。「日本一の定期訪問ルートをつくる」に向けて社員の思いを一つにする。
社員もこうした取り組みに呼応する。QC的思考を仕事や私生活に生かすために導入した独自の「QC的思考人検定」には多数の社員がチャレンジ。同じく今年新たに設けた「接客のプロ検定」にも多数が挑み、約900人が合格した。10年前に導入した「おそうじマイスター制度」では約1,200人が資格を取得し、上級マイスターも500人を超えた。知識と技術の定着を目的に研修や3年後の再検定試験を設け、独自の社内資格制度として進化する。「おそうじマイスターは当社にとって義務教育で、絶対に取得しなければならない資格。一方、新たな検定制度はさらにワンステップ上を目指す資格で、結果は別として多くの社員がチャレンジしてくれた」と相好を崩す。
(写真上)第1回ONE STEP CONVENTION (中央)少年野球教室(下)小学生フットサル教室 |
新商材投入で家庭市場を開拓
事業面でも今春から新たな取り組みが始まった。水事業で新商材を投入し、家庭市場の開拓を図る。「既に展開しているウォーターサーバーに加え、家庭用として水道直結で冷水と温水が生成できる定額制の機器を投入する」と話す。
また、訪問先に専用機器を持ち込み、ハウスダストなどを取り除く寝具ケアサービスを開始。福岡市内のテストマーケティングで大手ホテルなどから確かな手応えを得て、将来は家庭市場での展開も見据える。
山口の一部を含む全九州で法人約15万軒と一般家庭約11万軒を顧客に持ち、グループ最大規模を誇る同社。50余年で築き上げた揺るぎない基盤に慢心することなく、家庭市場の開拓でワンステップ上を目指す。
企業スポーツでは福岡、北九州、宮崎、熊本、長崎、沖縄、鹿児島、大分と広がる軟式野球部の全8チーム中7チームがA級に所属。毎年複数チームが国体をはじめ全国大会出場を果たしている。創部5年目のフットサル部は福岡県リーグの1部に昇格し、福岡、大分に続き北九州でも創部した。採用面や仕事面での効果を発揮する一方で、地域の子どもたちを集めたスポーツ教室を開催。企業スポーツの枠にとどまらず、地域に愛される日本一のチームづくりを志向する。
清水 英一 代表取締役 しみず・えいいち/福岡市出身。1956年6月16日生まれの63歳。法政大学社会学部卒。79年㈱サニクリーン福岡(現㈱サニクリーン九州)に入社し、2002年取締役。08年常務に昇格し、14年から専務管理本部長を務め、17年9月代表取締役副社長。趣味は読書 |
採用情報
募集職種/営業
応募資格/2021年卒業見込み大学(全学部全学科)・高校
採用実績/2020年度47人(大卒43、高卒4)
採用予定/20年度同程度
インターンシップ/秋季〜冬季で年3〜4回開催
年間休日/120日
問合せ先/TEL.0120-50-5040
担当/人事企画課 石田・猪口・髙橋
(ふくおか経済EX2020年)