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(株)インフォセンス
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DXサービスが本格開始 新体制でさらに展開を加速
物流分野を軸に、基幹業務やデジタルトランスフォーメーションなど、ITのソリューションインテグレーターとして、幅広い事業を展開する。4月1日付で新社長に辛島信司取締役事業副本部長が就任。顧客ニーズに合わせたソリューション提供の実現に向け、社員の意識改革や教育に注力し、新体制でさらなる飛躍を目指す。
4月1日付で新社長就任
4月1日付で新社長に辛島信司取締役事業副本部長が就任した。総合物流大手・山九グループの情報システム部門を母体として誕生した同社。「親会社向け中心の業務から、外販比率が6割弱まで高まっている。良さをそのまま生かしつつ、新たなものを融合して発展させていきたい」と抱負を語る。約15年ぶりのトップ交代となり、その手腕に期待がかかる。山九の社内システム開発に約20年間携わり、インフォセンスの前身企業にも在籍経験を持つ辛島新社長。「お客さま第一、変化への対応力、人を大切にする、の3点を重点項目に掲げ、さらなる飛躍を目指す」と意気込む。IT市場の変化は激しく、多様化するニーズに応えていくためには、顧客の一歩先を進んでいくための体制整備が欠かせない。ITのソリューションインテグレーターとして、顧客ニーズに合わせたソリューションの提供を実現するため、社員の意識改革や教育にも力を注ぐ構えだ。
DXソリューションの第1弾をリリース
豊富な実績を持つ物流分野のほか、統合基幹業務システム(ERP)やインフラ構築、業務・システムコンサルティングなど、自社の強みを生かす分野に特化したサービスを展開。現在では、顧客のデジタルトランスフォーメーション(DX)化を推進する事業を強化している。2020年3月期の売上高は前年比16%増の90億円を見込み、3カ年の中期経営計画を1年前倒しで達成する見通しだ。
この4月には、DXソリューションの第1弾として、物流・旅客事業者向けのクラウドサービス「デジタル点呼マネージャー」をリリースした。IoTを活用し、点呼業務のデジタル化を実現するシステムで、点呼の見える化のみならず、車両管理台帳や運転手管理台帳なども一元管理し、業務品質の向上やガバナンス強化など事業リスクの低減に寄与する。山本哲也事業戦略室長兼マーケティング戦略部長は「サブスクリプション型(月額定額制)のサービス提供となる。新たなビジネスモデルに挑戦していく」と話す。今後はAIやIoT、XR(仮想空間技術)といったテクノロジー領域で、需要予測エンジンや物流DXプラットフォーム、3Dサイネージなど順次新製品をリリース予定。「企業活動のデジタルトランスフォーメーション化を促進し、新たな顧客価値創造を目指す」と攻めの姿勢で挑む。
より良い職場環境を整備
辛島社長は「福岡と東京、この2本社制で展開しているアドバンテージは実に大きい。相互補完できる点に加えて、特に採用面では、地元志向が強い九州の優秀な人材を確保する上で有利に働いている」と強調する。また、働き方改革の一環としてオフィスのレイアウトを変更し、ミーティングスペースやリラックススペースを新設。短時間勤務やテレワークといった柔軟な働き方にも積極的に対応する方針で、より良い職場環境整備による成果向上につなげていく。「好奇心旺盛で挑戦意欲のある人を求めている。さまざまな価値観を持つメンバーを増やしていきたい」と語る辛島社長。その目は常に先を見据えている。
辛島 信司 社長 からしま・しんじ/千葉県出身。1969年3月5日生まれの51歳。専修大学経営学部卒。91年4月山九㈱入社、95年7月㈱サンキュウ・ダイネット(インフォセンスの前身)出向、97年10月山九㈱経営企画部情報システムグループ。以降労政部業務グループなどを経て、15年10月経営企画部経営企画グループGM、16年10月日本工業検査㈱出向、19年4月㈱インフォセンス出向事業本部副本部長、19年6月取締役事業副本部長、20年4月から現任 |
採用情報
募集職種/システムエンジニア(開発系・インフラ系)、営業職
応募資格/専門、高専、大学、大学院2021年卒業見込み(全学部全学科)
採用実績/18人
採用予定/20年度20人
インターンシップ/秋・冬開催予定
問合せ先/TEL.092-283-3901
担当/太田美里
(ふくおか経済EX2020年)