FEATURE

ふくおか経済EX 2020

リーフラス(株)


スポーツを通した社会貢献ビジネスの事業領域拡大

スポーツを通した「非認知能力」を育むリーフラス㈱。全国で各種スポーツスクールを展開し、会員数4万5,000人以上で業界トップを走り続ける。プロスポーツチームとの提携による裾野拡大や、部活動の指導コーディネート、公共スポーツ施設の指定管理事業による地域活性化など、多様なビジネスの形で社会貢献を果たしている。

公共スポーツ施設の指定管理事業で地域活性化

スポーツを通じて地域の課題を解決するソーシャルビジネスを展開し、2017年からは北海道黒松内町総合体育館の指定管理業務を受託。総合スポーツサービス企業としてのノウハウを生かし、体育館を街のコミュニティ拠点に位置付けてマラソンやウォーキング大会、パラリンピック競技のゴールボール体験会、住民向けの運動教室などを開催することで、スポーツ振興とともに地域活性化に貢献している。
この春からは大分県中津市の複合文化施設「コアやまくに」ほか周辺4施設の指定管理業務受託をスタート。陸上競技場や体育館などの運動施設や温泉宿泊施設、キャンプ場やスケート場などを備えており、地域住民向けの多様なスポーツサービス提供に加えて、スポーツスクール会員の合宿利用などで施設価値の最大化を図っていく計画だ。「子どもから高齢者まで、各世代に最適な運動メニューを提案することで、健康増進や病気予防による医療費削減にもつながる。さまざまな自治体から多くの相談が寄せられており、活用事例を増やしてモデルケースを構築していく」と方針を示す。

運動部活動支援や学童保育運営に参入

近年、社会問題となっている学校部活動の指導問題に関しても、指導員を派遣する運営受託型に加えて、外部指導員へのコーチングによる部活動コーディネートを本格始動。これまで全国38校が同社の部活動支援を導入しており、これからは運動部活動の総合相談窓口としてコーディネーターの役割を担うことで、持続可能な運動部活動運営サポートをスピーディーに拡大させていく。また、福島の小学校学童保育施設運営企業をM&Aし、学童保育事業にも参入。スポーツ指導という独自の特長を生かした魅力ある学童保育を目指す。

多様なアライアンスでスポーツ振興と社会問題解決へ

19年9月からは発達障害や障害のある子ども向けに放課後等デイサービスや社会性向上を目的としたサッカースクールを運営する㈱ハートアップ(久留米市)と業務提携。現在は福岡で発達障害を抱える子ども向けにサッカー療育スクールを開設しており、今後は福岡2校目、東京、仙台で4校を展開していく計画だ。「サッカーは脳や感覚の発達、コミュニケーション能力の向上など、発達障害や障害を持つ子どもの療育に最適というデータが実証されている」ということから、大きな核になる事業として力を入れていく。
スポーツの裾野拡大の点においても、プロ野球チームやJリーグクラブとのアライアンスを形成。1月には阪神タイガースと野球スクール事業で提携した。すでに提携している福岡ソフトバンクホークス、楽天ゴールデンイーグルス、千葉ロッテマリーンズに続く4球団目で、双方の強みを生かした提携校としてスクール展開することで野球の競技人口拡大に取り組む。そして、より一層スポーツへの関心が高まる東京オリンピック・パラリンピックの開催、創立20周年の節目を迎える2021年に向けて、さらなる躍進を遂げていく。

伊藤 清隆 社長
いとう・きよたか 愛知県出身、1963年11月21日生まれの56歳、琉球大学教育学部卒。趣味はスポーツと読書。著書に「百%正社員主義」「ココロに体力を」のコンセプトとした子ども向けスポーツスクールから事業をスタート。日本スポーツ界に多く見られる体罰や暴言といった根性主義を撤廃し、スポーツを通して子ども達の非認知能力の育成に取り組んでいる。2016年4月にはテレビ東京系列の人気番組「カンブリア宮殿」への出演を果たした

 

採用情報
募集職種/ソーシャルアクション部門(スポーツビジネス全般)
サポート部門(広報・人事・総務・経理・財務・システムほか)
応募資格/大学卒
採用実績/2020年度84人
採用予定/50人
年間休日/SA部門95日、サポート部門129日
問合せ先/TEL.03-6451-1341
担当/人事部 河村

(ふくおか経済EX2020年)