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三井金属鉱業大牟田工場が太陽光「ゼロプラン」採用 新出光


週刊経済2021年1月26日発行

22年度までに26MWの供給目指す

石油製品販売大手の㈱新出光(福岡市博多区上呉服町、出光泰典社長兼グループCEO)は1月13日、前年度開始した初期費用がかからない太陽光自家消費モデルサービス「0plan(ゼロプラン)」が大牟田市の三井金属鉱業㈱大牟田工場に採用されたと発表した。
0planは、初期費用や維持管理費がかからず再生可能エネルギーを導入しやすいだけでなく、基本的には売電目的ではなく、電気代の低減を目的とした自家消費を促す仕組みのため、送電系統に負担をかけずに再エネを増やしていけるメリットがある。今回、同工場には、261kWの太陽光パネルを設置。契約期間は20年間。成約要因としては、工場立地法における「環境施設」の比率向上や遮熱対策に貢献できることを挙げている。同社では、0planによる太陽光パネルの供給量を今年度は4MWを予定し、22年度までに26MWにする目標を掲げており、「化石燃料を使用しない再エネ電源の創出、社会全体のCO2削減に今後も貢献していきたい」と話している。
0planでは、導入先の屋根の上に新出光が太陽光パネルを無償で設置し、不具合があった時などの保守費用も全て負担する。パネル設置に伴い、屋根の劣化低減や遮熱効果も見込めるという。その太陽光パネルには国内で一貫生産する専業メーカー、ソーラーフロンティア社製を使用。同社と共同開発した「計量法に基づいた遠隔計測システム」によって発電した電気を自家消費で計測することができ、導入側は一般送配電事業者から購入するよりも安価でクリーンな電力を利用できるという。