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AM放送のFM化に向けた実証実験に参画へ  RKB毎日放送


週刊経済2021年1月19発行

23年に

RKB毎日放送㈱(福岡市早良区百道浜2丁目、井上良次社長)は今後AMラジオ放送のFM化に向けた検討を始める。
これは民放連(日本民間放送連盟)からの要望も踏まえ、総務省が2028年までにAMからFM放送への転換を可能にする制度改正を認める方針を示しており、23年の免許更新時に一部地域で実施するAM先行停波・FM放送への転換を行う「実証実験」にRKBが参加を申請するもの。2014年から本格化し、同局も2016年3月に開始したAMの補完放送「ワイドFM」化が全てのAM放送事業者で終了した現在、従来のAM放送との2重投資が放送事業者にとって大きな負担となっている。これを受け総務省はこの検証を経た上で、AM放送停波の継続の可否を判断し、大きな問題が起きなければ、実証実験後もそのままAM放送を停波できるよう方針を打ち出している。井上社長は「FMに完全に転換するかAMとFMの併用とするかは現時点で明確にできないが、全面FM化にも対応できるようハードとソフトの両面でしっかり準備してきたい」と話している。