NEWS

マリンメッセ福岡B館の工事進ちょく率は8割  福岡市


21年春供用開始予定

福岡市(高島宗一郎市長)がウォーターフロント地区のMICE機能強化のため整備している第2期展示場「マリンメッセ福岡B館」(同市博多区沖浜町)の工事進ちょく率が、12月3日時点で8割に達していることが分かった。現在、内装や設備工事を進めており、21年春の供用開始予定。
施設は地上2階建て、延べ床面積は約1万1400㎡。多目的展示室は約5千㎡で、コンサート利用での収容人数は6千人。既存のマリンメッセ福岡A館との間をアーチ状の屋根でつなぐ大屋根広場(約3300㎡)を整備し、両館の一体利用にも対応する。感染症対策ではサーマルカメラなどを導入するほか、トイレの動線を一方通行にすることで混雑対策を図る。21年6月以降の予約を受け付けており、12月初旬時点の予約状況では、開業初年度の稼働率は5割程度となる見込み。国のイベント開催制限の目安を踏まえて参加者人数などの利用条件を設けるとともに、感染拡大防止についてのガイドラインを作成し、主催者側に呼びかけている。
市経済観光文化局観光コンベンション部MICE推進課の冨田浩次課長は「感染対策を講じた上で、展示会やコンサートなどの動きも徐々に再開している。成功事例の共有やモデルケースの提案などを通じて、ウィズコロナでのイベントを支援していきたい」と話している。

2020年12月15日発行