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売上高は5・4%減の2695億5千万円  山九中間決算


通期も減収減益見込む

総合物流大手の山九㈱(本社東京都、本店・北九州市門司区港町、中村公大社長)の2021年3月期中間連結決算は、売上高が前年同期比5・4%減の2695億5千万円、経常利益が同6・5%減の179億5900万円で減収減益だった。
物流事業では、輸出の落ち込みが影響し、保管や梱包、海上輸送、船舶代理店などの作業が減少。国際物流も新型コロナウイルスの影響を受けたほか、中東で化成品輸出作業が大幅に減少したことが重なり減益に転じた。一般輸送・3PL事業、構内作業も同様に減収減益だった。機工事業では、保全作業において今年度が国内のSDM(大型定期修理工事)がメジャー年であり、石油・石化構内の春期SDMなどが順調に推移したことで増収増益となったが、全体では設備工事部門の工事の中断や工期延期の案件が多発した影響が大きく、全体では減収減益となった。営業利益は同9・0%減の174億6400万円、親会社株主に帰属する四半期純利益は同13・4%減の110億2200万円。
また、未定としていた通期業績予想を発表。売上高が前期比7・5%減の5266億円、営業利益が同25・7%減の300億円、経常利益が同25・2%減の300億円、親会社株主に帰属する当期純利益が同21・9%減の200億円で減収減益を見込んでいる。

2020年12月15日発行