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輸入魚介類の卸価格改善などで大幅増益  クラレイ    今期は前期並みの売り上げ、増益を見込む


 冷凍農畜水産物卸や冷蔵倉庫業などのクラレイ株式会社(北九州市小倉南区中曽根東1丁目、沖俊作社長)の2014年3月期決算は、売上高が前年同期比5・1%増の178億299万円、経常利益は3・4倍の2億3845万円で増収増益だった。当期純利益は3・4倍の1億2546万円。
 輸入冷凍農畜水産物の業績改善や、餌料、加工原魚などの取扱量が増え、増収。収益面では前の期に大幅に下落した銀さけやサバなどの輸入魚介類で卸価格が改善したことや、在庫管理の見直しなどが増益に繋がった。
 事業別に見ると、商事部は、水産品の業績が改善し売上高が6・4%増の119億8691万円。加工部は大手水産メーカーからの委託加工を受注したことで44・4%増の7億9549万円。直販部は水産品の高騰が影響し、1・8%減の43億6186万円。物流部は2・4%減の4億9646万円、その他事業で売上高1億6224万円だった。
 沖一生取締役管理部長は「来期から3カ年の中計を計画しており、今期は商品、サービスの向上、仕入れの強化など策定作業を進め、安定した収益体制を築く準備の年にしたい」と話している。
 今期は、売上高が170億円台と前期並み、経常利益が3億5000万円の増益を予想している。同社は1952年5月設立。資本金8000万円。従業員103人。