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売上高は3・3%減の63億円で減収増益 イフジ産業中間決算


経常は期間過去最高

粕屋郡粕屋町の業務用液卵メーカー・イフジ産業㈱(藤井宗徳社長)の9月中間連結決算は、売上高が前期比3・3%減の63億5千万円、経常利益が同9・7%増の5億600万円の減収増益となった。経常利益は前期に続き、中間期としては過去最高を更新した。
営業利益は同9・7%増の4億9400万円。純利益は同15・8%増の3億5900万円だった。主力の鶏卵関連事業では、販売数量は外出自粛や休業要請に伴う冷凍食品などの「巣ごもり消費」の内食向けは増加したものの、土産菓子や外食向けなどを中心とした全体的な需要落ち込みをカバーするには至らず、前年同期比3・3%減となった。液卵売上高は販売数量の減少などで、同4・4%減の53億4400万円となった。加工品売上高は需要減で、同19・6%減の2億円。その他の売上高は鶏卵直送販売が増加したことなどで、同36・2%増の2億5400万円。鶏卵関連事業全体の売上高は同3・8%減の57億9900万円となった。セグメント利益は、購買施策の多様化による材料費の低減、工場の生産効率向上や歩留まり向上などの施策を講じた結果、同5・4%増の4億6200万円となった。
子会社の日本化工食品㈱の調味料関連事業ではインスタントラーメンなどの「巣ごもり消費」向けの販売が増加したことなどで、売上高は同2・3%増の5億6100万円。セグメント利益は、売上高増加やテレワーク拡大に伴う出張旅費などの販売費や一般管理費の減少で約6・8倍の2200万円となった。
通期売上高は同3・2%減の138億5400万円、経常利益は同11・2%増の10億5700万円を見込んでいる。

2020年11月17日発