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前期の反動減で売上高は8・1%減の1801億円 九電工中間期


8期ぶりの減収、2期ぶりの減益に

㈱九電工(福岡市南区那の川1丁目、佐藤尚文社長)の2021年3月期中間決算(第2四半期、4月1日~9月30日)は、連結で売上高が前年同期比8・1%減の1801億100万円、経常利益は同17・4%減の125億3300万円、当期純利益は同20・9%減の82億8600万円で減収減益だった。
8期ぶりの減収、過去最高となった昨年度の中間期から2期ぶりの減益となった。受注高は緊急事態宣言を受け、6月まで顧客の訪問ができなかったことやコロナによる先行き不透明感により、製造業やサービス業の設備投資見送りなどが影響し、前年同期比13・4%減の1681億1400万円だった。売上高は昨年度の上半期が東京オリンピック・パラリンピックを見据えた大型案件の完成がピークに達したことによる反動減で減収。利益面では、売上高の減少に加え、利益率が悪化した一部の大型案件を引き渡したことなどによって減益となった。新型コロナの影響については、緊急事態宣言の発令を受け、一部の大型現場で入場の制限が実施され、感染拡大防止の中で厳しい進ちょく管理が求められたものの、損益の影響は少なかったという。
通期見通し(21年3月期)は、売上高が前年比3・7%減の4130億円、経常利益は同12%減の340億円、当期純利益は同14・3%減の225億円を見込んでいる。
佐藤社長は「現在、コロナの影響を受けている状況だが、下半期にかけては再開発を含む大型案件の発注が見込まれており、上半期における受注の遅れを取り戻すべく受注活動に取り組んでいきたい」と話した。

2020年11月17日発行