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小児患者型のロボットを販売開始 テムザック


歯科医研修向けに

ロボット製造・販売の㈱テムザック(宗像市江口、髙本陽一社長)は、小児患者型ロボットを開発し、10月8日に販売を開始した。
歯科医の研修向けに開発し、体をよじるなどの拒絶反応や治療の痛みに声をあげるなど小児患者特有の動きをリアルに再現できるという。名称は「ペディアロイド」。サイズは身長110㎝、体重23㎏で、5、6歳の子どもを想定。外部はシリコーン素材。頭、口、舌、瞼、眼球、瞳孔、腕、胸など計24カ所の自由度を持ち、操作はパソコンやタブレットでの無線操作。価格は約2千万円。福岡歯科大学に1号目を納入しており、初年度は国内外の大学病院に向けて50台の販売を目指す。同社では「今回は歯科分野に特化した機能が多いが、今後は内視鏡検査のシミュレーターなど医療分野への展開をさらに進めていく方針」と話している。
同社は2000年1月設立。資本金4億3550万円。従業員24人。医療、災害レスキュー、警備、コミュニケーションなど多様な実用ロボットの開発を手掛ける。医療分野では「ペディアロイド」のほか、14年に開発した歯科医研修用の成人女性型ロボット「デンタロイド」がある。

2020年11月3日発行