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売上高は11・5%減の320億円  ムーンスター6月期決算


コロナ禍の影響で赤字に

大手ゴム靴メーカーの㈱ムーンスター(久留米市、井田祥一社長)の2020年6月期決算は、売上高が前年同期比11・5%減の320億2300万円、経常損失が7億5700万円(前期は経常利益2億3300万円)の減収減益だった。
新型コロナウイルス感染拡大の影響による急激な消費の落ち込みから、履物業界でも厳しい経営環境が続いている。春夏物の新商品を中心とした主力商品の売り上げも経済活動の停滞により激減し、近年になく売上高の維持、利益確保に苦戦した。カテゴリー別には、子供・ジュニアは春の最需要期にコロナ禍による外出自粛や学校休校(春の運動会中止等)、店舗休業を受けて前期比を大きく落とし、学校用品が検討したもののトータルでは92%となった。紳士・婦人は市況全般に厳しい環境が続く中、コロナ禍による追い打ちもあり重点ハウスブランドの実績が振るわず72%だった。ユース・ブランドは新しいブランド「810s」を市場投入して反響があり、店頭でも品薄状態が続くほど好調に推移しておりユース商品を牽引。さらに昨年春から展開しているブランドも前期をクリアし、ユース・ブランド全体では122%となった。コンバース商品・ニューバランス商品はコロナ禍による在庫増に加え、一部得意先からの納品キャンセルなども重なり3月から5月にかけて大きく減少。コンバース商品は79%、ニューバランス商品は96%だった。

2020年10月20日発行