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次世代移動サービスでコンソーシアム発足 昭和グループ
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来秋にオンデマンドバス運用へ
福岡トヨタ自動車㈱(福岡市中央区渡辺通4丁目)などで構成する昭和グループ(金子直幹代表)は10月5日、糸島市で移動サービスを軸に観光振興を進めるコンソーシアム「よかまちみらいプロジェクト」を発足した。
糸島半島は豊富な観光資源、九大学研都市を有するなど移動や往来が活発である一方で、交通手段が限られ、また高齢化が進むエリアもあり、マイカー以外の移動手段の必要性が高まっていた。この課題解決に、昭和グループを中心とした主体企業37社、エリアパートナー企業4社、連携・支援する4つの行政・団体がプロジェクトを発足。相互連携を図りながらも、自主自立的にサービスを企画・開発、提供していくことで地域の魅力向上と活性化に貢献していく。
今後は、バス事業の営業エリアでもあり、同市でコミュニティバスを運行する昭和バスが、電話やスマートフォンで利用を予約し、その予約状況に応じた最適なルートを運行する「オンデマンドバス」の実証実験を2021年3月から開始し、同年10月からの本格運行を目指すほか、トヨタの超小型EV車両を使った「カーシェア」の試験運用も同年2月からスタートする。このほか1~2人乗りの小型車を使って短距離移動する「パーソナルモビリティ」や、場所や時間に捉われずに柔軟な働き方を推奨する「ワーケーション」の検証を今年10月から、さらに電動レンタサイクルも12月に導入を予定するなど、同エリアの様々な交通課題を解決しながら、MaaSの新たなモデル地域としての位置付けを目指す。
金子代表は「トヨタが掲げる実験都市『ウーブン・シティ』に共感した。参画企業の協力のもと、我々も『糸島版ウーブン・シティ』を作り上げ、地域の活性化に貢献していく。そして将来的には北部九州にもサービスエリアを広げていきたい」と話している。
2020年10月13日発行