NEWS

国際金融機能誘致へ産学官連携組織  福岡市など


会長に九経連会長の麻生氏

福岡市への国際金融機能誘致に向けた産学官連携組織「国際金融機能誘致TEAM FUKUOKA(チーム福岡)」が9月29日、福岡市中央区のホテルニューオータニ博多で設立総会を開き、会長に九州経済連合会の麻生泰会長を選出し、活動を本格化させる。
国家安全維持法が施行された香港情勢などを踏まえ、国が外資系金融機関や海外の金融人材の受け入れ拡大を目指す方向性を打ち出したことに合わせ、ライバルとなる東京、大阪に先駆け、福岡市の高島宗一郎市長、九州経済連合会の麻生泰会長、九州電力㈱の池辺和弘社長が発起人となり発足した。総会では会長に九経連の麻生会長が選出されたほか、役員や規約などが全会一致で採択された。今後、機運醸成やプロモーションなどを実施する。総会の冒頭、あいさつした高島市長は、西村康稔経済財政担当相、麻生太郎副総理兼財務大臣、菅義偉首相、安倍晋三前首相らに国際金融機能誘致に向けた福岡市の姿勢を説明したとした上で、「福岡が日本経済を引っ張る地方都市を目指していきたい」と意気込みを強調、九電の池辺社長は「香港情勢、コロナによって東京一極集中の弊害が出た」とし、「変化の時代はチャンスの時代。福岡がアジアの金融都市を目指す。100年先を見据え、チーム福岡で活動していきたい」と活動に意欲を見せた。また、会長に選出された麻生会長は「海外における福岡の知名度は東京、大阪に比べると低い。産学官が一体となり、福岡・九州のアドバンテージを上げていく。そのステップアップとしての活動を展開していきたい」と抱負を述べた。組織の役員体制は次の通り。
▼会長 麻生泰(九州経済連合会会長)▼副会長 小川洋(福岡県知事)、高島宗一郎(福岡市長)▼顧問 久保千春(九州大学総長)、吉松源昭(福岡県議会議長)、阿部真之助(福岡市議会議長)、藤永憲一(福岡商工会議所会頭)▼幹事 池辺和弘(九州電力社長)、青柳俊彦(JR九州社長)、佐藤尚文(九電工社長)、道永幸典(西部ガス社長)、谷川浩道(西日本シティ銀行頭取)、倉富純男(西日本鉄道社長)、柴戸隆成(福岡銀行頭取)、榎本一郎(福岡地所社長)、小田原智一(福岡証券取引所理事長)

2020年10月6日発行