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2億円を投じCLT工法の新社屋建設  筑紫工業


完成は来年3月末を目指す

室内ドアなど木製建具の企画や製造、販売を手掛ける㈱筑紫工業(那珂川市片縄東1丁目、新内一秋社長)は来年3月末完成を目指し、同市内に新社屋を建設する。着工予定は10月中旬。投資額は約2億円。
現本社事務所が約50年を経て老朽化し手狭になったため。場所は現社屋近くの自社駐車場。敷地面積426㎡、建物は3階建てで延べ床面積600㎡。1階は室内ドアなど木製建具の同社オリジナル商品を展示するショールーム(広さ108㎡)、更衣室。2階は事務所。3階は会議などで使用する多目的フロア。また、新社屋の天井や床、壁、梁などには木造建築用の建材・木製パネル(CLT)を利用するほか、那珂川市の杉材を中心に福岡県産材を使用する。新内社長は「CLTを活用した建築物の県内実績は2階建てまで。3階建て以上は当社が県内初となる」と話している。CLT(直交集成板)とは、ひき板の繊維方向が層ごとに直行するように重ねて接着した木製パネルのこと。特徴はコンクリートと同等の強度を持つほか、断熱性や遮音性、耐震性に優れている。
新内社長は福岡市出身。1960年11月2日生まれの59歳。熊本大学工学部卒。趣味は釣り、ゴルフ。
同社は1973年7月設立。資本金1千万円。従業員35人。2020年6月期売上高は6億円。

2020年9月29日発行