NEWS

朝倉市黒川産の梨を販売  福岡交通


9月の3日間限定で

タクシー事業の福岡交通㈱(福岡市東区箱崎ふ頭5丁目、野上正嗣社長)は9月1日、同区名島3丁目で朝倉市黒川産の梨の販売を開始した。
コロナウイルスの影響で衰退する観光産業を守る取り組みの一環。観光客が減少する同地区の3つの果樹園の梨の販売を同社が一部請け負い、タクシーで梨を福岡市内まで運び、東区名島3丁目の「ドラッグイレブン名島店」向かいの「ラッキービル名島」の軒先で近隣住民などに販売する。販売するのは「高木梨」という朝倉市黒川地区で80年の歴史がある梨。価格は1玉300円(税込み)で1日300玉程度販売する。販売日は9月1、8、15日の3日間で時間帯は午前11時〜午後3時まで。前日午後3時までの予約でタクシーでの配達(福岡市内限定)にも対応し、その際は配達料500円が別途発生する。野上社長は「販売初日は早い時間帯に完売することができた。コロナでお互い苦しい時だからこそ、力を合わせてこの苦境を乗り切り、地元福岡の観光産業を守っていきたい」と話している。
※本来、タクシーは有償で貨物輸送することはできないが、各家庭で食料や飲料の宅配ニーズの増加に伴い、国土交通省が9月末まで特例的に輸送を認めている。
同社は1950年11月設立。資本金1146万円。2019年8月期売上高は17億600万円。従業員約300人。

2020年9月8日発行