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カンボジアの中学校舎増築でクラウドファンディング  カンボジア地雷撤去キャンペーン


9月1日から400万円目標

カンボジアで対人地雷の撤去と地雷被害者支援を手掛ける(一財)カンボジア地雷撤去キャンペーン(CMC、福岡市早良区西新1丁目、大谷賢二理事長)は、同国で中学校校舎増築のため、9月1日から10月20日までの50日間で、クラウドファンディング(インターネットを通じた資金調達)で約400万円を目標に資金調達する。
CMCは、対人地雷原地域の教育支援も手掛けている。2008年に、タイと接する同国バンテイミエンチェイ州のコーントライ村に(一社)佐世保青年会議所の支援を受けて「CMCコーントライ夢中学校」を建設。同校の生徒数は昨年秋に197人だったが、周辺に小学校が増えるために来年には生徒数が倍増する見込み。ただ、現校舎だけでは受け入れ困難なため、校舎を増築する計画を進めていた。
増築には総額で750万円~800万円程度かかる見込みで、クラウドファンディングによって集めた資金のほか、助成金や自己資金を充てる。また、クラウドファンディングの実施時点から、今回も佐世保青年会議所の支援を受ける。
増築は校舎3棟(約180人収容)で、今年12月1日に着工、来年2月末完成の計画。新型コロナの影響でずれ込んだとしても、5月までの乾季のうちに完成を目指す。
大谷理事長は「地雷原エリアと都市部では教育格差が広がっており、それを是正したい。小学校を卒業した生徒をしっかり受け入れ、彼ら全員、中学校を卒業させないといけない」と強く訴える。  CMCではこれまで募金活動や企業からの支援で、現地の地雷被害者支援、教育支援を実施してきたが、新型コロナの影響でチャリティイベントなども開催できず、今回の中学校校舎増築にあたり、クラウドファンディングを初めて実施することになった。

2020年8月25日発行