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南陽
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武内 英一郎
㈱南陽 社長
たけうち・えいいちろう／福岡市中央区出身。1958年12月28日生まれの61歳。米国ベルモント大学経営学部卒。86年㈱南陽入社。90年取締役社長室長。同総務部長、同経理部長などを経て、97年に専務取締役経理部長。同業務部管掌兼総合経営企画室長兼内部監査室長、同産機営業本部長を務め、2001年専務取締役管理本部長。08年社長就任。趣味は落語、ジョギング、水泳、筋トレ
環境悪化にも強い経営体質立証しシングルＡに挑戦
米中貿易摩擦に伴う中国経済の減速、自然災害、新型コロナウイルス流行に伴う世界的な景気停滞と設備投資抑制…。様々な要因が一度に重なり、前期決算は４期ぶりの減収減益を強いられた。もっとも減収減益は当初の予想通りで、それでも経常利益は予想を上回る21億８１００万円を計上した。
２００８年の社長就任直後のリーマンショックの教訓から、従来の売上重視の経営を改め、利益を重視した質の向上を目指した。徹底して経営資源のヒト・モノ・カネの質向上を追求し、どんな経営環境にも動じない経営体質を構築した。20億円を超える経常利益は、その強固な経営体質を物語る。
武内社長は今後について次のように話す。「コロナ禍に限れば下期から設備投資案件が増えており、短期的には改善の方向にある。中長期では少子高齢化の中での自動化・省力化と地球温暖化の中での災害復旧の流れは変わらない。米中摩擦は予想が難しく長引くだろうが、商社らしく臨機応変に対応する」。減益の中でも積み上げた純資産は１８０億円を超えた。信用格付シングルＡに向け、クリアすべき基準を見据える。昨年は国内外60の全拠点を視察し方向性を再確認。経営環境が変わろうとも経営姿勢にブレはない。
DATA
所在地／〒812-8556 福岡市博多区博多駅前3-19-8
TEL／092-472-7331㈹
創業／1950年5月
設立／1953年8月
資本金／11億8,187万円
事業内容／産業機器の販売、建設機械の販売及びレンタル
従業員／425人（連結）(2020年3月末現在)
売上高／343億1,900万円(20年3月期連結)
関係会社／㈱南陽レンテック、㈱南陽重車輌、共栄通信工業㈱、㈱戸髙製作所、浜村ユアツ㈲、南央国際貿易（上海）有限公司、㈱共立砕石所、建南和股份有限公司、NANYO ENGINEERING（MALAYSIA）SDN.BHD．
（ふくおか経済2020年11月号FACE）