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タマホーム
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玉木 康裕
タマホーム㈱ 代表取締役会長
たまき・やすひろ/筑後市出身。1950年1月4日生まれの70歳。八女高校-福岡大学商学部卒。73年筑後興産㈱入社。98年タマホーム㈱を設立し、代表取締役社長就任。2011年同会長兼社長、14年同社長兼CEO。15年同会長兼社長兼CEO、18年から同会長。07年筑後商工会議所会頭就任。4期12年間務め、19年11月から5期目。20年4月旭日小綬章受章。趣味は歴史経済分野の読書
初の2000億円突破、逆風下でも新商品投入で上昇機運
2020年5月期決算は、収益とも前期に続き2ケタ台の伸びで過去最高を更新。売上高は初めて2千億円を突破した。昨秋の消費増税や緊急事態宣言に伴う外出自粛の影響を受けながらも、受注棟数は2期連続で1万棟を超えた。戸建分譲やリフォーム事業は2ケタの伸びを見せ、価格改定効果や不採算の海外子会社の整理で利益率も向上。4期連続の増収増益を果たした。
コロナ禍の今期に入ってからは、Web面談や予約来場制をいち早く導入。展示場の来場数減少に歯止めをかけた。また、ロングセラー商品である「大安心の家」を発展させた特別仕様商品を1月から投入し好評を博す。消費増税の反動減からも早期回復し、月別受注棟数はプラスに転じた。玉木会長は好調の一番の要因にプロパー中心の若手の成長を挙げながら「資金力が増したことで、郊外中心の注文住宅に加えて都心での分譲事業が勢いを増す」と表情を崩す。
一方、5期目に入った故郷・筑後商工会議所会頭では今春、旭日小授章を受章。また、7月13日から第二の故郷・福岡市に本社機能の一部を移した。自然災害などのリスク分散が目的だが、福岡との絆は深まりそうだ。
DATA
所在地/〒108-0074 東京都港区高輪3-22-9 タマホーム本社ビル(品川駅前)
TEL/03-6408-1200㈹
設立/1998年6月
資本金/43億1,014万円
事業内容/建築、設計、不動産業、保険代理業
従業員/3,610人(2020年5月末現在)
売上高/2,092億円(20年5月期連結)
拠点/全国245カ所
関連会社/タマ・アド㈱、タマファイナンス㈱、タマリビング㈱、タマアグリ㈱、在住ビジネス㈱、㈱九州新エネルギー機構、タマホーム不動産㈱、THオートリース㈱、Tama Global Investments Pte. Ltd.、TAMA HOME AMERICA LLC 他
(ふくおか経済2020年11月号FACE)