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マンション販売好調で売上高123億7000万円  トラストHD    今期は増収減益見込む


 トラストホールディングス株式会社(福岡市博多区博多駅南5丁目、喜久田匡宏社長)の2014年6月期連結決算は、売上高が前期比19・8%増の123億7000万円、経常利益が同13・9%減の5億3400万円で増収減益だった。
 同社は昨年7月1日に単独株式移転でトラストパーク株式会社の完全親会社として設立されたが、連結範囲に実質的な変更はないためトラストパークと比較している。新築分譲マンション販売が好調に推移し増収。半面で駐車場機器、駐車場システム、のれんなどを中心に減損損失1億2985万円を計上した影響などで減益となった。営業利益は同9・8%減の6億8700万円、純利益は同48・3%減の1億6300万円。
 セグメント別に見ると、駐車場事業では、新規駐車場の開発と既存駐車場の収益力向上に努めた一方で、オープン数の倍増(前期94カ所に対し189カ所)に伴う初期費用増と収益化に時間を要する比較的規模の大きい開設が多かったことなどから、売上高が同3・8%増の59億8921万円、営業利益が同58・7%減の9107万円。不動産等事業では、新築マンションの竣工、引き渡しが順調に進み、売上高が同33・7%増の59億5491万円、営業利益が同31・4%増の7億2158万円。その他事業では、JR博多駅前の大型ビジョン運営と警備事業の契約が伸びたほか、メディカルサービス事業への新規参入、事業譲受によるゴルフ場、温浴施設運営などが堅調に推移。一方、同年度から水素水の販売事業を段階的に開始し、広告宣伝費などの先行投資が発生したことから、売上高が同4・1倍の4億2590万円、営業損失が1億2361万円(前年同期は営業損失1534万円)となった。
 今期は比較的規模の大きい駐車場の早期収益化と新規駐車場の開発営業強化、マンション販売促進を図る一方で、水素水販売事業の認知度向上、固定客確保のため広告宣伝費などを投入する計画とし、売上高が前期比13・2%増の140億円、営業利益が同15・7%減の5億8000万円、経常利益が同19・5%減の4億3000万円、純利益が同34・9%増の2億2000万円を見込んでいる。
 同社は資本金4億1856万円。従業員520人。傘下に駐車場事業のトラストパーク株式会社、株式会社グランシップのほか不動産事業のトラストネットワーク株式会社、警備事業のタウンパトロール株式会社、広告代理業の株式会社SRP、メディカルサービス事業のトラストメディカルサポート株式会社を置く。