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太平環境科学センター
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坂本 雅俊
㈱太平環境科学センター 社長
さかもと・まさとし／久留米市出身、1957年8月30日生まれの63歳。久留米工業高等専門学校（金属工学科13期生）卒、趣味は登山、読書。最近は奥さんの手解きでスイーツ作りにも挑戦。「自動化」をライフワークにしてきたが、菓子作りにおいては手作業ならではの奥深さや、美味しく仕上げるために必要な「丹精や愛情を込める」ことの大切さを学んだ
（写真）坂本社長は「天真で明るい性格で全社員を元気にしてほしい」と１０月に就任した高橋麻紀取締役管理部長（前列右）に期待を寄せる
業務の自動化が働き方改革の原動力に
いち早く分析工程のロボット化に舵を切り、分析の高速化と精度の安定化を実現。その効果は顧客満足度と競争力の向上はもちろん、坂本社長が何より成し得たかった職場環境の改善にもつなげた。「一人当たりの処理検体数が伸び、生産性は自動化前（約１０年前）と比べ２倍に。その上長時間労働から解放された社員の表情が明るくなり、社内の活性化にも良い影響を与えた。ロボットは人を助ける。まさにこの言葉が相応しい」と目を細める。社員の離職率は大幅に低下し、勤続年数も伸びたことで、技術の伝承もスムーズに進む。合わせて女性社員の活躍を後押しする環境も整備し、取得した「えるぼし認定」や「おもてなし規格認証」を、女性社員の働きやすさとサービス力の向上に生かしている。
１０月には高橋麻紀管理部長代理が取締役に就任した。５人の子育てを経験し、パートから社員、管理職を経ての今回の登用である。「女性活躍のモデルケース。接遇面を含めた教育や女性社員のマネジメントに力を発揮してもらいたい」と期待を寄せる坂本社長。１０月には経産省の「地域未来牽引企業」にも選定された。今後も自動化・省力化を追求し、働き方改革の実践企業として多くの事例を発信していく。
DATA
所在地／〒812-0863 福岡市博多区金の隈2-2-31
TEL／092-504-1220
設立／1973年7月
資本金／4,000万円
事業内容／飲料水検査、水質・土壌・大気分析、ダイオキシン類分析、土壌汚染状況調査
従業員／66人
売上高／60,700万円（2020年6月期）
拠点／（試験所）長崎（営業所）佐賀、大分、熊本、北九州
（ふくおか経済2020年11月号FACE）