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大名1丁目の12階建て賃貸マンションが完成  九電不動産


SOHOスタイルでテレワークに対応

九州電力グループの不動産業・九電不動産㈱(福岡市中央区薬院1丁目、平野俊明社長)が同区大名1丁目に建設していた12階建て賃貸マンションが完成した。  同マンションは九電グループが2018年10月に発表した不動産事業強化に向けたプロジェクトの第一号案件。テレワークに対応したSOHOスタイルの部屋を備え、ビジネスパーソンをメインターゲットにしている。現在入居者を募集しており、管理会社は㈱三好不動産(同区今川1丁目、三好修社長)。
オール電化マンション「ネクストオーク大名」の敷地面積は1192㎡で、延べ床面積は6383㎡。1階にはスーパーマーケットの「マックスバリュエクスプレス大名店」が入居。2階にはシェアオフィス、3階から12階が1K・1LDKの全89戸の住居で、広さは32・27㎡(1K)から49・87㎡(1LDK)。3階から5階の33戸には、職住近接を象徴するSOHO機能を持たせる。居室は2タイプで、オフィスとしての利用を想定した居室と、リビング・ダイニングの間に空間を設けた間取りとしている。うち9戸はリビングとオフィスとの間にテラスを設けた。インターネットの回線は「BBIQ」で、「総量規制なし」「24時間365日の故障受付対応」などの特別メニューを用意。EVやトヨタの超小型モビリティ「COMS(コムス)」、電動アシスト自転車のシェアリングサービスも提供する。
同社では「新しいサービスに加え、居室の設備も分譲マンションと遜色ないグレードのものを採用しているが、これから起業する方や、スタートアップ事業者を応援するという意味でも、エリアの賃貸物件の相場に合った家賃水準を設定した。大名を発信拠点としたビジネスの活性化に寄与していきたい」と話している。

2020年8月11日発行