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光触媒を活用した空間除菌装置を発売  ネイチャー


コロナ対策に

水環境保全技術の研究開発などを手掛ける㈱ネイチャー(福岡市南区屋形原5丁目、三小田徹社長)は8月上旬をめどに、光触媒を利用した空間除菌装置を発売する。
同社では、有機物分解作用、抗菌・殺菌作用など光触媒反応を活用した水質浄化装置の開発・販売などを手掛けており、新型コロナウイルス対策のニーズに対応し、そのノウハウを活用した空間除菌装置を開発したもの。名称は「やすらぎの風(仮称)(SFA‐15W)」。規格は幅50㎝、奥行き20㎝、高さ35㎝。殺菌灯から発する紫外線UV‐C波と、その作用を増幅させる光触媒により、空気中のウイルス、細菌、カビなどの有害微生物を殺菌する。塩素などの殺菌剤を噴霧せず、危険な紫外線はすべて装置で覆われていることから、「安心、安全に使用が可能」(三小田社長)という。価格は20万円程度になる予定で、幼稚園や薬局、飲食店、美容室など三密になる可能性が高い事業者への拡販を目指す。三小田社長は「現在、空間除菌は主に塩素や銀イオンなどの薬剤噴霧も多いが、WHOの見解では噴霧や燻蒸による日常的な使用は推奨されないとされているため、同製品ではその点では安全。また、1年に一回ほど殺菌灯を取り換えるだけでメンテナンスの手間もほぼいらないという点も魅力」と話している。

2020年7月28日発行