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直営店でアイドルタイム(一時休業)制導入  ふくや


新型コロナ対策と働き方改革に向けて

辛子明太子メーカーの㈱ふくや(福岡市博多区中洲2丁目、川原武浩社長)は7月1日から8月31日までの2カ月間、直営店を中心に小売業では珍しいアイドルタイム(一時休業)制を導入した。
繁忙期となる夏期中元商戦を新型コロナウイルスが再流行する可能性のある環境下で迎えるにあたり、来店客の安心・安全に配慮して店内の混雑や密な環境を避けるとともに、近年、社会問題となっているサービス業の労働力不足や働き方改革に対応した効率運営を目的としたもの。実施店舗は商業施設テナントや観光立地を除く直営25店舗で、アイドルタイムは午後1時30分から同3時までの90分間。当面は夏期のみで実施し、今後の継続導入を検討する。
同社ではウイルス、衛生、環境対策として店舗面積に応じた入店制限や試食の提供中止。また働き方改革への対応として、顧客対応の効率化・省人化などを実施しているが、従来の交代制休憩では回転率が低くなり、結果として来店者を待たせることがあった。「アイドルタイム制を導入することで、営業時間中は常にスタッフ全員が接客可能となり、加えて事務処理の効率化や省人化が期待できる」(同社)と話している。

2020年7月7日発行