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オリジナル香を発売 岡野
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31本入り3960円
着物、染織品の制作、販売を手掛ける㈱岡野(那珂川市片縄東1丁目、岡野博一社長)は6月15日、オリジナル香の販売を開始した。
外出自粛の影響を背景に、香を焚いて衣服などに染み込ませる「焚き染める」という文化を伝える狙い。京都の老舗で薫香製造を手掛ける天香堂とコラボレーションした商品。淡路島を拠点にフレグランスや香、空間の香りデザインなどを手掛けるアーティスト和泉侃氏(いずみ・かん)のブランドIZUMI KANが監修し、天香堂が製造する。歴史ある老舗と現代の生活様式に合わせた香りを提案するアーティストが合わさることで、伝統と現代のライフスタイルの融合を図った。今回発売するのは2種類で商品名は「四季香 桜始開(さくらはじめてひらく)」と「四季香 半夏生(はんげしょうず)」。価格は31本入りで、3960円(税込)。お香を入れる筒は銅製で、キャップ部分はお香立てとして利用できる。緑・白・桃色を基調とした博多織のカバー付き。二十四節気(1年を春夏秋冬の4つの季節に分け、さらにそれぞれ6つに分類したもの)をさらに約5日ずつに分けた期間、七十二候の季節を感じる「間」を香りで感じることを製品コンセプトに、3月25日~29日頃を指す桜始開と、7月1日~6日頃を指す半夏生を香りで表現したという。また、シルクストール「比礼 涼」1万9800円(税込)を購入すると数量限定で初夏のスペシャルギフトセットとして四季香がついてくる。同社は「今後、日本人が大切にしてきた間の文化をシリーズ化し展開したいと考えている。七十二候をコンセプトに、季節の旬を感じる間を、香りをはじめ五感で感じる伝統文化を伝えていく予定」としている。
同社は1897年1月設立。資本金2500万円。売上高4億円(2019年9月期)。従業員30人。124年続く博多の織元。
2020年6月23日発行