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名古屋市に異物検査施設と営業拠点開設  キューサイ分析研究所


東日本へのサービス拡大

キューサイのグループ会社で残留農薬分析などを手掛ける㈱キューサイ分析研究所(宗像市、髙橋隆治社長)は6月1日、名古屋市東区徳川1丁目に検査施設併設の営業拠点を開設した。
東日本エリアでの検査可能な検体数増加と、よりスピーディーな検査と結果報告を図るもの。消費者意識の高まりによる食品関係会社からの異物分析依頼増加を受け、中部エリアを拠点にサービスエリアを拡大する。場所は国道19号沿いの「サンエース徳川」4階。名称は検査拠点が「中部研究所」、営業拠点は「名古屋オフィス」。検査項目は、外観観察、簡易検査、有機物(赤外分光分析)、無機物(蛍光X線分析)。異物分析サービスでは、緊急性が高い場合、翌日までに検査から報告書の提出が可能。有機物検査は赤外分光分析で100マイクロメートル以下の異物同定をすることができ、大学や研究所などの他研究機関と連携することで、異物鑑定やDNA鑑定、虫鑑定も可能。さらに異物混入発生の原因や再発防止についてのアドバイスも提供する。古屋元中部研究所所長は「高度な分析技術を用い、これまで培ってきた豊富なデータベースをもとに迅速に異物を同定し、お客さまとともに問題解決していく」と話している。2023年の遺伝子組換え表示制度変更に伴い、同拠点でのGMO(遺伝子組換え)検査や味分析の展開も予定している。西日本のみならず東日本へも事業拡大し、食品だけでなく幅広い商品の検査で安全・安心に寄与していく。

2020年6月9日発行