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不動産子会社化で売上高0・5%増の2044億円  西部ガス


経常利益は22・9%減

西部ガス㈱(福岡市博多区千代1丁目、道永幸典社長)の2020年3月期連結決算は、売上高が前期比0・5%増の2044億4500万円で過去最高を更新、経常利益は22・9%減の75億2900万円で増収減益だった。
ガス料金単価の下方修正や市場競争に伴うスイッチングの増加により、ガス販売量・売上高は前年を下回ったが、不動産事業の新規連結子会社による増収効果などもあり、連結売上高は微増収となった。一方収益面では、LPG事業や不動産事業において売上原価が増加したほか、新規連結の影響などにより供給販売費、一般管理費が増加。大幅な経常減益となったほか、最終利益は前期比14・6%減の46億9500万円だった。セグメント別には、ガスの売上高は同2・3%減(1250億2200万円)、セグメント利益は同13・8%減の50億2900万円。ガス販売量は卸供給が伸びたものの家庭用、業務用ともに前年を下回り、同2・0%減だった。LPG・その他エネルギーの売上高は同0・2%増の305億700万円。セグメント利益は同53・8%減の3億8600万円。不動産事業の売上高は同11・4%増の359億4000万円。セグメント利益は同20・9%減の28億3500万円。その他事業の売上高は同1・7%増の277億5100万円。セグメント利益は同68・4%減の1億8900万円だった。
今期業績予想は、新型コロナウイルスの影響でガス販売量などの見込みが不透明なことから未定。

2020年6月16日発行