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5階建て新庁舎建て替えの基本設計を策定  八女市


概算総事業費は65億8千万円

八女市(三田村統之市長)は5月1日、同市新庁舎建て替えに伴う基本設計の概要を明らかにした。概算総事業費は65億8千万円で、着工は来年7月頃の予定。
現市庁舎(南棟)が築50年と老朽化していることに加え、耐震性能における不安、多様化する行政ニーズに対する組織を見直すなど新庁舎機能を拡充。地域コミュニティの拠点および防災拠点、新たな行政サービス拠点とするのが目的。場所は県道96号(八女瀬高線)おりなす八女入口交差点近く、福島小学校西隣。現庁舎南側の駐車場スペースに移設する。敷地面積は現状約1万5500㎡だが、拡張する計画。新庁舎は鉄筋コンクリート造5階建て(一部プレストレストコンクリート梁)、建築面積は約4600㎡、延べ床面積は同1万1千㎡。延べ床面積は現庁舎の同1・2倍規模となる。なお、駐車場スペースは約1千㎡(現状の約310台から収容台数を増加予定)。
構造は基礎免震構造で、1階フロアには市民部、健康福祉部、会計課の窓口を集約。2階フロアは建設経済部および教育部、多目的会議室を配置し、3階フロアに企画部、総務部、市長室、副市長室、庁議室、災害対策室として機能する大会議室などを設ける。4階は議会エリア、5階が設備収納スペースとなる。今年度中に敷地内構造物などの撤去移設工事を行い、2021年度から23年度にかけて埋蔵文化財発掘調査、新庁舎建設工事、旧庁舎解体・外構工事を完了する計画。
新庁舎建設課では「完成後の新庁舎は伝統的町並みの白壁をイメージしている。八女産木材などを活用した温もりと開放感ある外観、茶畑をモチーフとした雛壇上の形態が特徴となっている」と話している。

2020年5月19日発行