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若松区響灘沖に洋上風力発電の総合拠点  北九州市


22年4月着工、総事業費30億円

北九州市(北橋健治市長)は22年4月から、同市若松区響灘沖に洋上風力発電所を建設する。総事業費は約30億円、25年度中の完成を目指す。
洋上風力発電の部品の保管や組み立て、設置、メンテナンスなどを一貫して実施できる総合拠点として整備するもの。建設予定の海域は響灘の臨海工業地帯から沖合に広がる4つの区域で、総面積は2700万㎡。昨年から同エリアの地盤整備を進めており、21年3月までに完了予定。発電事業者は九州電力子会社の九電みらいエナジー㈱(福岡市中央区渡辺通2丁目、辻浩平社長)、㈱九電工(同市南区那の川1丁目、西村松次社長)、㈱西部ガス(同市博多区千代1丁目、道永幸典社長)、発電事業の電源開発㈱(東京都中央区、渡部肇史社長)、風力発電メンテナンス事業の㈱北拓(北海道旭川市緑が丘東、吉田ゆかり社長)の5社で、計20基の大型風車を設置する予定。運転開始時期は未定だが、設置を完了した風力発電設備から順次稼働させる方針。同市では「洋上風力発電設備の部品は2万~3万点と言われており、地場企業が参入することで地域産業の活性化にもつながると期待している」と話している。

2020年4月28日発行