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「建設期」迎える天神エリア、賑わい持続へ  WeLoⅴe天神協議会に聞く


キッチンカー配置案など

天神ビッグバンによってこれから進む天神エリアの「建設期」においていかにして持続的な賑わいづくりをするか課題となっている。今年2月、天神の商業者や企業、地域団体などで構成するWeLoⅴe天神協議会は、福岡市とともに賑わい維持を目指すべく官民8社・団体で構成された「天神ビッグバン賑わい創出プロジェクトチーム」を発足した。過去最大の転換期を迎える天神の発展をいかにして持続させるか。その役割を担う同協議会の川﨑翔真事務局次長に話を聞いた。
―「建設期」をプロジェクトチームでどのように乗り越えていくか
川崎 天神ビッグバン最終年度(2024年度)までの4年間を、2025年以降の未来へ繋がるステップアップ期間にしなければならないと考えている。
―天神の賑わい持続へ現時点で挙げられている案は
川崎 天神コア、ビブレのある東側と、ライオン広場や、きらめき通りのある西側との両面で回遊性の向上を目指す考え。例えば、1つのイベント会場だけで人の往来が完結するのでなく、サテライト会場を設けるなどアレンジを加えることで東西両方に人流を生まれるようにしたい。
また、公開空地や公園や広場などの公共空間にキッチンカーを平日昼間帯に設置することで日常的に賑わいを生み出す案も。今後複数の再開発が同時に進むことで、工事関係者は増えるのにエリア内の飲食店、食堂が減少するなど、平日のランチ難民が増える可能性が高い。そこで、キッチンカーと椅子、テーブルをオープンスペースに設置し、日常の対策プラスアルファでランチの確保もつなげられたら、より人が集まる空間づくりにつながるのでは。
―賑わいづくりにおいて参考にしている国内のスポットば
川崎 実際に東京・大丸有エリア(大手町、丸の内、有楽町)ではまちづくり統括団体がこのような賑わいづくりをしており、イメージなどを参考にしている。
―情報発信はどのように
川崎 4月1日から天神エリアのファッションやグルメ、イベント情報を発信するWebメディア「天神サイト」(運営:ラブエフエム国際放送㈱)内に「天神ビッグバン特設サイト」を本格稼働してる。天神コアやビブレ閉館によって他の天神エリア内商業施設に移転した店舗の情報や、エリア内に新たに出店された情報、イベントや、天神ビッグバンの将来像、進ちょく状況などを一括発信する。
―現在の活動状況
川崎 キッチンカーなど実施に向けた具体的施策の検討を進めているが、新型コロナウイルス感染拡大による影響などを考慮し、時期は未定。コロナウイルス収束後、スタートダッシュができるようにしっかり準備をしておきたい。
―今後の抱負
川崎 このチームには天神を盛り上げたいと熱い思いを持った人たちが集まっている。WeLoⅴe天神協議会としても民間、行政のパイプ役として次世代の天神づくりをともに進めたい。

2020年4月28日発行