NEWS

  • 地域

9月の福岡市内オフィス空室率は8・2%  三幸エステート    需要増で98年以来の低水準に


 三幸エステート(東京都中央区銀座、種田充博社長)調べによると、9月の福岡市内のオフィス空室率は8・2%で、前月の8・33%から2カ月連続で低下した。8・2%は、1998年12月以来の低水準。
 規模別の空室率は、ワンフロア面積が200坪以上の大規模ビルが5・5%で4カ月連続の低下となっており、5・5%は08年1月以来の低水準。100坪以上200坪未満の大型ビルは8・8%、50坪以上100坪未満の中型ビルは12・2%といずれも前月を下回った。主要エリア別では、博多駅前エリアが9・1%、呉服町エリアが7・0%、天神エリアが7・5%でいずれも前月からほぼ横ばい。駅前が8%台を目前に横ばいで推移しており、駅前エリア・大規模ビルへのニーズが強まっている。募集賃料は坪単価1万450円で前月から上昇に転じたが、12年11月から続く、1万円台での小幅な動きが依然として継続している。
 同社では「新規供給物件が少ないことも背景に、競争力のある物件は一段と貸し手市場の様相を強めている。景気の回復傾向を背景に、福岡で存在感が強い情報・IT系企業のオフィス需要が高まっている。賃料については、オフィス需要が高まる一方でマーケットのプライスリーダーとなる好立地・新築ビルの供給が途絶えていることが、賃料が上昇に転じにくい背景にある」と分析している。