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第5世代移動通信システムの研究で連携 QTnetと九工大


3月末から戸畑キャンパスで実証実験

九電グループの情報通信事業会社、㈱QTnet(福岡市中央区天神1丁目、岩㟢和人社長)と国立大学法人九州工業大学(北九州市戸畑区仙水町、尾家祐二学長)は1月24日、ローカル5G(第5世代移動通信システム)共同研究に関する協定を結んだ。
同大学が掲げる最先端の未来環境を構築する「未来志向型キャンパス構想」の一環で、昨年から同所の戸畑キャンパスで進める無人店舗の実証実験に次ぐ共同研究になる。企業や自治体などが建物や敷地内で個別に5Gネットワークを構築し、利用できる無線システム「ローカル5G」の研究を共同で実施。それに伴い同社は、総務省にローカル5Gの商用利用が可能になる「無線局免許」を九州総合通信局管内で初めて申請した。これから3月末をめどに、戸畑キャンパスに5G環境を構築し、民間企業に社会実装前の技術を提供してもらうことで、社会課題の解決や新サービスの創出に繋げる。同大学では「学生にも積極的に参加してもらい、九州から未来を思考、想像できる人材を輩出したい」と話している。

2020年3月10日発行