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東邦チタニウムと素材産業向け人材事業で協業 ワールドホールディングス


新会社で人材引き受けへ

人材・教育ビジネス等の㈱ワールドホールディングス(以下WHD、伊井田栄吉会長兼社長)は今春から、素材メーカー大手の東邦チタニウム㈱(神奈川県茅ケ崎市、西山佳宏社長)と、素材産業向けに特化した人材ビジネスで協業する。  ワールドホールディングス傘下の人材派遣・請負等の㈱ワールドインテック(北九州市、岩㟢亨社長)と東邦チタニウムが4月1日付で「㈱TOHOWORLD」を設立。TOHOWORLDが、東邦チタニウムの製造現場の20~30社からなる外注先の人材約200人を3年をかけて引き受ける。引き受ける形は、雇用のほか、外注先企業を子会社化するなどいくつかのケースを検討していく。  東邦チタニウムの製造現場では、人の手による高度な過程があり、それらを担う人材、中でも外注先人材の高齢化や技術承継などの課題があったという。東邦チタニウムの製造現場では社員600人と外注先の人材約200人がおり、今回、そのうちの外注先約200人をTOHOWORLDが引き受けていき、技術承継や人材育成に取り組む仕組み。また、東邦チタニウム側としては、これまで複数の外注先があったところを、TOHOWORLDが引き受けることで窓口が一本化されるメリットもある。TOHOWORLDではその後、素材業界内で東邦チタニウムの外注先以外にも引受先を広げていく考えで、7、8年後をめどに売上高で100億円を目標にする。  TOHOWORLDは本社を北九州市小倉北区に置き、資本金1億円のうち、ワールドインテックが55%、東邦チタニウムが45%を出資する。会長に松原浩東邦チタニウム取締役常務執行役員が、社長に永井宏樹ワールドインテック執行役員が就く。

2020年3月3日発行