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リーフラス(株)
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誰もが気軽に楽しめる「スポーツのインフラ化」へ
全国でサッカー、野球、空手などの各種スポーツスクールを展開し、会員数4万5,000人を誇るリーフラス㈱。2020年の東京オリンピックに向けてスポーツへの関心が高まる中、「オリンピック開催後に誰もが気軽にスポーツを楽しめる環境づくりが重要」として「スポーツのインフラ化」に取り組んでいる。
「発達障がい児向けの預かり保育サッカースクール」をスタート
子ども向けスポーツスクール事業からスタートし、会員数は全国4万5,000人を超える。完全正社員主義で、プロのスポーツ指導を提供するスポーツサービスが注目を集め、17期連続の増収増益を記録。2月には資本金を4億3,583万円に増資し、企業基盤を一層強固に整備した。「増資できたのは福岡の方々に支えていただいた証。福岡に恩返しできる事業を展開していきたい」とし、保育事業会社と共同の「発達障がい児向けの預かり保育サッカースクール」を福岡市からスタートする方針だ。
スクールに加えて、社会問題となっている中学校の部活動に関しても38校の運営受託や、部活支援コーディネーターとして外部指導員への教育に着手。地域や行政からの高い評価を受けており、福岡市内の小学校40校で体育授業を指導受託するなど、スポーツを通した社会問題の解決に向けて事業領域は拡大している。
プロ野球3球団やJリーグクラブとアライアンス締結
プロスポーツとの連携にも取り組んでおり、Jリーグの東京ヴェルディ、鹿児島ユナイテッド、プロ野球の福岡ソフトバンクホークス、楽天ゴールデンイーグルス、独立リーグ「四国アイランドリーグplus」とアライアンスを締結。この3月には、千葉ロッテマリーンズとも提携し、千葉県下での公認コラボスクール展開や球団からのコーチ派遣などの活動に取り組んでいく。
また、2018年から北海道十勝スカイアースの運営主体となり、チーム運営の株式会社を設立。元サッカー日本代表の城彰二氏をGMに迎えて、選手補強、行政や地域の支援体制の構築を図り、JFL昇格と将来的なJリーグ参入を目指している。
スポーツコンテンツの提供で地域活性化に貢献
2020年の東京オリンピックに向けてスポーツへの関心が高まる中、「重要なのは東京オリンピック後に誰もがスポーツを身近に感じ、さらに普及していくこと。そのためにはどこでも、誰でも気軽に楽しめる“スポーツのインフラ化”が不可欠」と伊藤社長。現在、同社は福岡市総合体育館の運営維持協力企業であり、北海道では黒松内町総合体育館の指定管理業者として運営を受託。使用時間の管理だけでなく、体育館を街の拠点として活用したマラソンやウォーキング大会、パラリンピック競技のゴールボール体験会など、さまざまなスポーツイベントを開催し、スポーツ振興を通した地域の活性化に貢献している。
「公立体育館が運営できれば子どもから大人、高齢者まで、多くのコンテンツを提供できる。例えば高齢者向けに運動教室を開催することで病気の予防につながる」と説明。実際に、18年秋から調剤薬局運営などの総合メディカル㈱との協同事業「出張型地域包括ケアシステム活性化事業」が経産省の「平成30年度健康寿命延伸産業創出推進事業」に採択。前期高齢者を対象に運動指導員による運動指導や、薬剤師による医療に関するファーストアクセスと受診勧奨などに加えて、運動実績の数値評価プログラムを提供している。
地域や社会の問題をスポーツを通したビジネスも手法で解決するソーシャルビジネス企業として「スポーツのインフラ化」に挑戦していく。
伊藤 清隆 社長
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【DATA】
所在地/〒150-0012 東京都渋谷区広尾1-1-39 恵比寿 プライムスクエアタワー10F
TEL/03-6451-1341
西日本本社/〒812-0016 福岡市博多区博多駅南1-15-22 シノケン博多ビル8F
TEL/092-260-7224
設立/2001年8月
資本金/4億3,583万円
事業内容/子ども向けスポーツスクールの運営及び運営受 託、海外・国内スポーツツアー等のイベント企画・実施、 部活動支援、障がい者スポーツ支援、プロスポーツ選手のセ カンドキャリア支援、プロスポーツチームマネジメントなど
年商/50億円
従業員/650人
URL/https://www.leifras.co.jp/
採用情報
募集職種/ソーシャルアクション部門(スポーツビジネス全般)サポート部門(広報・人事・総務・経理・財務・システムほか)
応募資格/大学卒
採用実績/2019年度44人
採用予定/50人
年間休日/SA部門95日、サポート部門129日
問合せ先/TEL.03-6451-1341
担当/人事部 河村
(ふくおか経済EX2019年)