NEWS

経営陣による自社買収実施で株式非公開化へ 総合メディカルHD


経営判断の迅速化で事業拡大

医業支援や調剤薬局展開のグループ経営管理などで東証1部上場の総合メディカルホールディングス㈱(福岡市中央区天神2丁目、坂本賢治社長)は2月5日、株式の上場廃止を前提とした経営陣の自社買収(MBO)を実施すると発表した。2月6日から3月23日にかけて1株2550円で株式公開買い付け(TOB)を実施する。
ファンド運営会社のポラリス・キャピタル・グループ(東京都千代田区丸の内1丁目)の支援を受けて実施するもの。医療を取り巻く制度や環境の変化が大きい中、株式の非公開化によって経営判断を迅速化し、M&Aなどによる事業拡大を進めていく。筆頭株主として同社の株式約25%を保有する三井物産㈱(東京都)はTOBに合意するとともに、同日付で資本業務提携を解消。両社の合弁会社である㈱保健同人社に関しては総合メディカルHDが保有する全株式を三井物産に譲渡した。TOB成立後は上場廃止となり、坂本賢治社長は続投する。
総合メディカルホールディングス㈱の中核である総合メディカル㈱は1978年6月設立。2001年に東証1部に上場し、18年に持ち株会社に移行。

2020年2月18日発行