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オリジナルブランドで海外進出 三省製薬


東南アジアを中心に展開

美容成分・化粧品の開発、製造、販売の三省製薬㈱(大野城市大池2丁目、陣内宏行社長)は、オリジナルブランド「デルメッド」での海外進出を本格スタートした。
同社では昨年12月、開発や販売の基本方針となる「未来ビジョン」を策定。その柱として、国内の人口減少に伴う市場縮小を受け近年、美容市場が拡大している東南アジアや中東地域で展開する。「デルメッド」は、コウジ酸などを配合し日本で初めて美白成分の承認を受けた同社開発のオリジナル化粧品ブランド。既に中国やベトナム、マレーシア、アラブ首長国連邦での商標登録を終え、昨秋から輸出を始めた。今後は東南アジアや中東エリアへの拡大、インドやロシアへの進出も視野にEC販売や現地でのパートナー企業開拓、連携の強化を進めていく。このほか、海外企業を対象とした美容成分の販売やOEM・ODM受託、有効性試験の受託、薬事業務の代行サービスも事業化する。
今回策定した「未来ビジョン」は「よりよい成分、よりよい化粧品4・0」をコンセプトに、素材にこだわった提携農園での取り組みや生産体制の強化などを掲げている。
同社では「事業開発部での海外チーム配置、海外営業経験のある外部人材の登用を進めていく。素材にこだわったメイドインジャパンの製品をお届けしたい」と話している。
同社は1960年創業、1962年設立。資本金8767万円。売上高28億5590万円。従業員140人(パート含む)。
陣内社長は大牟田市出身。1965年8月29日生まれの54歳。同志社大学文学部卒。趣味はテニス。

2020年2月11日発行