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農作物生育状況の診断アプリを配信開始 ニチリウ永瀬


野菜や果物21品の診断が可能

園芸資材、農業用肥料、飼肥料原料など卸売業の㈱ニチリウ永瀬(福岡市博多区博多駅東1丁目、武谷俊一社長)は1月29日、農作物の生育状況を診断するアプリケーション「アグリDr.(アグリドクター)」の一般配信を開始した。
昨年2月から社員や取引先向けにきゅうり1品目を診断するパイロット版の実用検証を進め、デザインや使用感を改良し、21品目の野菜・果物に拡大して一般向けに配信した。同アプリは個人の経験や勘などに左右される農作物の栽培技術や、育成ノウハウの知見共有とデジタル化を図り、農業法人や新規就農者を支援する目的で、ニチリウ永瀬や関連グループ会社の有識者や経験者の知見を、同社独自のアルゴリズムで開発。栽培における病気や生理状況の対処方法を診断できるのが特徴で、必要な肥料や農薬などを抽出(処方)し、自社商品や卸売りする商材の販売向上につなげる。きゅうりに加え、いちご、枝豆、オクラ、かぼちゃ、スイカ、トマト、ナスなど20品目を追加。アプリは無料でダウンロードできる。開発責任者の中武英一アグリ事業部長は「今後、画像解析と人工知能(AI)を使った自動診断、多言語対応などさらなる開発を進める予定」と話している。

2020年2月4日発行