NEWS

上海での北九州市の支援施設スペースを提供  第一交通産業


12月19日に覚書締結式

第一交通産業㈱(北九州市小倉北区馬借2丁目、田中亮一郎社長)は、4月1日から中国上海に進出している子会社内に北九州市の上海での活動拠点となる支援施設の設置場所を無償提供する。
駐上海北九州市経済事務所が駐大連北九州市経済事務所と統合することに伴い、同社の海外子会社「大壱通産(上海)商務コンサルタント有限公司」のオフィスの一画に「(仮称)北九州市上海サポートデスク」を設置するもの。同市では国際事業の活動範囲が拡大するなかで、多額の事務所運営費用を必要とする中国での拠点のあり方が課題となっていた。このため昨年10月には次年度から直接現地のオフィスを借り上げる形態を改め、現地の地元民間企業の協力で同デスクを企業オフィス内に設ける方針を打ち出していた。今回の無償提供で年間1000万円程度の経費削減が見込めるという。
12月19日に北九州市役所で開いた設置に関する覚書の締結式で、北橋健治市長は「上海は不動産価格の上昇が大きく、運営費用がかなり負担となっていたので今回のご協力を感謝したい。引き続き上海は本市にとって重要な拠点であり、今後インバウンドの誘致や現地での情報発信などで皆さんのお力を賜りたい」と謝辞を述べた。一方、田中社長は「当社は大連と上海に拠点を置いて中国事業を展開しているが、進出時には市の方々に大変にお世話になり、今回はその恩返しの面もある。また、中国事業については拡大しようと考えていた矢先であり、新しい部隊もお役に立てると思う」と話した。

2020年1月21日発行