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ベトナムの国営系ガス事業者に出資 西部ガス


海外エネルギー事業への投資は初めて

西部ガス㈱(福岡市博多区千代1丁目、道永幸典社長)は12月24日、ベトナム国営系のガス配給会社・ペトロベトナム低圧ガス配給(ホーチミン市、以下PVGD社)の株式21・0%を取得し持分法適用関連会社化することを決めた。同社の海外エネルギー事業への投資は初めて。取得額は非公表。
PVGD社はベトナムの北部・南部の工業団地で、独占的に配給できる優位性を持つガスパイプラインのネットワークを保有しており、産業用用途の顧客向けに天然ガス配給事業をしている。また、ベトナムの経済成長に伴い天然ガス需要も拡大しており、PVGD社の主な供給先である産業用途向け顧客の需要拡大も見込まれている。西部ガスでは配当収入のほか、ガス事業のノウハウも提供しPVGD社の事業拡大を目指す。
PVGD社は2007年5月設立。資本金は8999億越ドン(18年12月31日現在で約43億円)。事業内容は産業用ガスの導管、CNG(圧縮天然ガス)供給およびCNG事業者への卸売り。売上高は8兆1417億越ドン(約385億円)、営業利益は3066億越ドン(約15億円)。同社には17年に東京ガスも出資し、24・9%の株式を保有している。

2020年1月14日発行