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来春、軽量小型EVの開発を開始  リナシメタリ


ものづくりネットワーク沖縄、沖縄県金型技術研究センターと

金属加工事業を展開する㈲リナシメタリ(福岡市中央区薬院2丁目、中村克昭社長)は来春、(一社)ものづくりネットワーク沖縄(沖縄県うるま市、金城盛順代表理事)、沖縄県金型技術研究センター(同市、同センター長)と共同で軽量小型EVの開発をスタートする。
中村社長は九州工業大学の客員教授を務めており、2016年に沖縄でものづくりネットワーク沖縄、沖縄県金型技術研究センターらが関与したトロリーバス開発の素材アドバイザーとして携わっていたことから共同開発に至った。同県は高齢化が進む中、特に離島は長い走行距離が求められないため、交通インフラが整備されていない現状があり、高齢者に特化した軽量小型EVを開発し島民の移動の利便性向上を図る。EVのフレーム部分に同社の加工熱処理プロセス(RMA—CREO)の大型装置を用いたアルミニウムの高強度化技術などを用いて軽量化を目指す。ものづくりネットワーク沖縄の小型EV技術や、沖縄県金型技術研究センターの構造解析技術などと連携し開発を進める。
中村社長は「10キロ以下の低速スピードで走行するものを構想している。運転中側溝などに落ちないよう未然に防ぐセンサーなども付けたい。将来的にはCREOの販売につなげる」と話している。
同社は2005年7月設立。資本金300万円。従業員1人。
中村社長は嘉麻市出身。1954年12月10日生まれの65歳。九州大学大学院修士課程修了。趣味は写真。

2019年12月17日発行