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総事業費72億円の8階建て新病棟が完成  九州中央病院    オープンは3月1日から


 公立学校共済組合・九州中央病院(福岡市南区塩原3丁目、飯田三雄病院長)が総事業費72億3000万円をかけ同病院敷地内に建設していた8階建て新病棟が1月16日に完工する。落成式は1月31日に行い、3月1日から稼働する。
 既存病棟が築32年と老朽化していることに伴い、新病棟を建設することで、今後の急性期医療を提供する新たな地域医療支援機能を持つ病棟への転換を図るのが狙い。場所は国道385号(日赤通り)沿い、南警察署西口交差点近くの同病院北側駐車場跡地。敷地面積は3万682平方m、新病棟の建築面積は1835平方m、地上8階建て延べ床面積1万2295平方m。1階は入院・外来共用フロアとして屋内パサージュ、コンビニエンスストア、カフェ、ラウンジ、防災センター、会議室、職員ラウンジなどを設置し、2階フロアは入院患者ラウンジ、コインランドリー、機械浴室、面談室、リハビリテーション室など、3階から8階が病棟(3、4階が48床、5~7階は各47床、8階45床の計282床)。完成後は許可病床数330床のうち、282床を新病棟に移転。全室個室となる。総事業費は施設が62億3000万円、設備10億円の計72億3000万円。
同病院では「新病棟の完成で建築面積1万2797平方m、延べ床面積4万657平方mと現在の約1・4倍規模になる。今回、次世代放射線がん治療装置「トモセラピー」を導入したほか、次年度以降には緩和ケア病棟(20床)の設置も予定している。今後も患者さんやご家族の方々が安心して治療に専念できる空間を提供していきたい」と話している。同病院は1957年5月、九州各県公立学校教職員の結核性疾患治療対策を目的に開設。許可病床数は330床(9棟)、職員数は562人(14年12月末現在)。