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TheFace2019

ピエトロ


高橋 泰行

㈱ピエトロ 社長

たかはし・やすゆき/東京都出身。1964年12月4日生まれの54歳。東京外国語大学卒。99年10月㈱ピエトロ入社、社長室長、2004年執行役員、06年取締役執行役員、08年常務取締役執行役員を歴任。08年から食品事業や通信販売事業の責任者を務め、海外事業や製造部、レストラン事業部など全部門の実務に携わる。17年4月1日付で専務に昇格し、創業者・村田邦彦前社長の逝去に伴い同14日付で社長就任。趣味は読書、旅行、山歩き。読書は毎年100冊以上を読
(写真)ブランディング部・小森幸夫シェフ(左)とピエトロビル1階の本店レストラン「ピエトロ セントラーレ」前にて

パスタ関連商品やスープ事業の拡大に手応え

ボトル入りパスタソース「おうちパスタ」シリーズの伸長で、パスタ関連商品の売上高が1年前倒しで10億円を突破する勢いの㈱ピエトロ。この10月には伊プレミアムブランド「アネージ(AGNESI)」の国内代理店としてパスタ麺市場に本格参入した。高橋泰行社長は「アネージは元々レストランで使っており、ものづくりへのこだわりが共通点」と自社商品同様に本物のおいしさを訴求していく方針だ。
一方、4月に新ブランド「PIETRO A DAY」を立ち上げ、レトルトスープを直販するスープ事業も開始。その商品開発でもレストランで培った味づくりを生かし、種類ごとにメッセージを伝えるパッケージを採用するなど細部にもこだわった。「今夏は贈り物として多くのご注文をいただいた。スープ市場は1100億円規模だが、10兆円のギフト市場と捉えると可能性は広がる」と手ごたえを語る。
食品事業でドレッシングに次ぐ第2、第3の柱が育つ中、創業からのレストラン事業も前年度に黒字転換。来春をめどに新業態店も計画する。他方、社内においては昨年からさまざまなプロジェクトを始動。「社員の成長を新たな商品開発やファンづくりにつなげていきたい」と来年12月の創業40周年に向けて挑戦の歩みを止めない。

DATA
所在地/〒810-0001 福岡市中央区天神3-4-5 ピエトロビル
TEL/092-716-0300
創業/1980年12月
設立/1985年7月
資本金/10億4,238万円
事業内容/食品事業、レストラン事業 他
従業員/227人
売上高/96億8,367万円(2019年3月期連結)
拠点/(支店)九州 東京 大阪 (営業所)中四国 名古屋 札幌 (工場)福岡県・古賀第一、第二 (レストラン)直営22店<うち海外1店>、FC11店 <19年9月末>
関連会社/(連結子会社)㈱ピエトロフレッシュサプライ、ANGELO PIETRO, INC.

https://www.pietro.co.jp/

(ふくおか経済2019年11月号FACE)