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TheFace2019

博多阪急(阪急阪神百貨店)


大西 秀紀

博多阪急 店長
(㈱阪急阪神百貨店 常務執行役員)

おおにし・ひでき/大阪市出身。1963年4月17日生まれの56歳。立命館大学法学部卒。87年4月㈱阪急百貨店(現エイチ・ツー・オー リテイリング㈱)入社。2008年4月㈱阪急百貨店(現㈱阪急阪神百貨店)有楽町阪急店長、09年4月都筑阪急店長、10年4月神戸阪急店長、12年4月千里阪急店長を歴任。14年4月執行役員に就任し、ラグジュアリー商品統括部などを担当。昨年4月常務執行役員に昇格し現職に。趣味はラグビー観戦でW杯日本大会は8試合を観戦。今年の博多祇園山笠で初めて集団山見せの台上がりを経験した

『楽しさ九州ナンバーワンの百貨店』を目指す

2011年の開業以来、7期連続で増収を続けるJR博多駅ビル内の百貨店『博多阪急』。18年度は過去最大の42億円もの増収で、売上高は2年前倒しで500億円を突破した。就任2年目の大西秀紀店長は「JR博多駅の集客力にも後押しされ、17年秋の大改装以来の上質・高感度化を追求した取り組みが奏功している」と胸を張る。
今年度上半期も増収を維持する中、上質・高感度化を追求した取り組みを継続している。商品面では9月に婦人・子供中心に上質・高感度化に対応した売り場を新設。従業員のサービス面では、意識改革・向上のためにランチミーティングの継続に加え、外部の教育機関による講習も実施する。「地元採用も全体の60%に達し、博多阪急を良くしていきたいという意欲ある従業員が多く、そのレベルを引き上げてあげたい」とその想いを語る。
一方、阪急阪神百貨店として『楽しさナンバーワン百貨店』を新たに標榜する中、「博多阪急は『楽しさ九州ナンバーワン百貨店』を目指したい」と、店のテーマに沿って各フロアが連動した毎週イベントの開催を開始した。「新しい価値創造をするために社員にさまざまな体験を促し、“楽しさ”という新価値提案を広げていきたい」と新たなターミナル百貨店像を思い描く。

DATA
博多阪急
所在地/〒812-0012 福岡市博多区博多駅中央街1-1
TEL/092-461-1381
開業/2011年 3月
事業内容/百貨店業
売上高/516億円(19年3月期単店)
従業員/350人 ㈱阪急阪神百貨店
本店/大阪市北区角田町8-7
設立/2007年10月
資本金/2億円(エイチ・ツー・オー リテイリング㈱100%出資)
店舗/阪急うめだ本店、阪神梅田本店など14店舗

http://www.hankyu-dept.co.jp/hakata/

(ふくおか経済2019年11月号FACE)