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ロボット専用手袋を発売 東和コーポレーション


カスタマイズ製作に対応

産業用ゴム手袋の㈱東和コーポレーション(久留米市津福町、渡辺聡社長)は9月18日、ロボット専用手袋を発売した。
オートメーション化が進む工場の製造現場に対応したもので、中でも水や油などの液体を扱うようなラインではロボットへの液体の侵入が故障の原因となるため、ロボット作業のトラブルをグローブによって解決する技術を開発した。名称は「ROBO Glove(ロボグローブ)」で、工場で稼働しているロボットは一様でなく、生産現場ごとにカスタマイズされていることが多いため、産業用ロボットの形状に合わせた製作になる。グローブは故障の原因になる水や油などの異物侵入を防ぎ、強度を保つ合成ゴムを含む特殊4層構造で、材質は主にニトリル、ナイロン、ポリエステル、綿。基本はカスタマイズ製作だが、「ロボグローブ」、「ロボフィンガー」、「ロボシート」、「ロボカバー」の汎用性のある4種の手袋を用意。バングラデシュと国内の工場で生産し、オープン価格で販売する。
同社では「人用の作業用手袋にも多く採用している独自スベリ止め加工の技術をロボットにも生かしている。人手作業が必要だが労働人口の減少などからロボットを稼働せざるを得ない現場もある中で、グローブの開発で対応、貢献していきたい」と話している。

2019年9月25日発行