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南陽
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武内 禮次
㈱南陽 社長
たけうち・れいじ/北九州市出身、1932年2月3日生まれの74歳。旧制小倉中学、旧制中学修猷館、旧制福岡高等学校を経て慶応義塾大学経済学部に進学。卒業後、不二越鋼材工業㈱(現㈱不二越)に入社。57年10月に㈱南陽に入社し、59年9月に取締役、60年2月副社長。90年6月、社長に就任する。趣味はゴルフ、囲碁
東証2部上場を見据えて着実に前進
飛躍のための“踊り場”と位置付けた前期決算では4期ぶりの減収となった㈱南陽だが、今期は好調な滑り出しを見せる。第1四半期ではIT関連業界の活況を背景に、売上高が対前期比16.0%増の93億3200万円、経常利益が同20.2%増の4億6300万円でともに2けた台の伸びを示した。武内社長は「もちろんハイテク関係が大きいが、中国から輸入している農機具用の油圧部品も好調に推移している」と語る。
01年3月期にはITバブルに支えられて売上高は、一端ピークを記録したが、その反動も大きかった。その経験を生かし、「ハイテク・環境・海外」に「ローテク」を加え、商品構成の分散化を図ってきた。その成果は、業績の安定化につながっている。低迷を続けていた国内建機市場もようやく底を打ち、今後に期待が膨らむ。建機レンタルでは子会社を統合し、効率化と経営判断の迅速化を図った。また、建機では5年ぶりに展示即売会を開き、開場前から入場者が詰め掛ける盛況ぶりを見せている。さらに7月末にはボルチモアに先発隊を送り込み、アメリカ市場での展開に布石を打ち、遠い将来を見据えてロシア市場も視野に入れる。
今期は最高益を狙える勢いにもかかわらず、「下期にはIT関連に不安な要素も予想され、油断できない」と手堅い予想だが、東証2部上場を見据え着実に歩を進めている。
DATA
所在地/福岡市博多区博多駅南5-25-7
TEL/092-472-7331
設立/1953年8月
資本金/11億8,187万円
事業内容/建設機械、産業機器の販売、リース及びレンタル 従業員数/311人(連結)
年商/368億6,600万円(06年3月期連結)
関連会社/㈱南陽レンテック、キョーエイレンタリース㈱、㈱南陽ディーゼルトウゲ、㈱南陽トレーディング、南陽サービス㈱、㈱共立砕石所、浜村ユアツ㈲、南央国際貿易(上海)有限公司、建南和股份有限公司
(ふくおか経済2006年11月号FACE)