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TheFace2006

ナレッジネットワーク


森戸 裕一

ナレッジネットワーク㈱ 社長

もりと・ゆういち/人材採用支援、育成支援、情報化支援、営業支援を中心に企業経営全般を支援。企業内人材育成では、経営課題を聞き出し独自の研修カリキュラムを提供し高い評価を得ている。また、全国47都道府県で1500回以上の企業経営者向け情報化推進や人材育成関連の講演の依頼を受けるなど、全国でも有数の実績を持つ。9月には日経BP社より『人と組織が動く中小企業のIT経営』を発刊

地場企業の次世代リーダーを育成

中小・中堅企業の情報化支援を中心に講演や研修などで、「知識経営の必要性」を訴えてきた森戸裕一社長は、情報化による経営改善のためには情報感度の高い人材の育成が必要と、次世代の企業内リーダー育成研修やセミナーなどを積極的に実施。「社内外からタイムリーな情報を入手し、考えて行動できるリーダー」の育成がこれからの知識化社会では急務と考える。
徹底しているのは社員のコミュニケーション能力の向上。「自社商品やサービスをお客様に理解してもらうためには、まず社員間のコミュニケーションがきちんとできることが前提になる」と指摘する。情報化社会では情報を持っているだけで通用したが、知識化社会では入手した多くの情報から相手にとって価値のあるものを選び、それをわかりやすく伝達できる能力が問われているからである。
また、経営者と社員が考える会社の方向性の理解にギャップが生じるケースも少なくない。「お客様のニーズや、会社の方向性を正しく理解して、社員に伝え、組織を引っ張ることができるリーダーの存在はますます重要になる」と森戸社長。今秋からは企業のリーダーになることを志す学生や若手社員向けに研修やセミナーを開催する予定だ。

日経BPソフトプレスより、全国書店で出版された著書「人と組織が動く中小企業のIT経営限られた資源を有効活用するために」。これまで約5年間に渡って中小企業のIT化支援に取り組み、全国各地で1500回以上の講演を実施してきた森戸社長が、自らの経験と受講者との交流の中で考え、感じた中小企業のIT化のメリット、導入ノウハウの事例を記した。経営に必要な資源は人、物、金から「人、情報、戦略」へ変化する中、この本には中小企業でのIT化の効果を引き出すヒントがつまっている。

DATA
所在地/福岡市中央区天神2-3-36 ibb fukuokaビル
TEL/092-716-8281
創業/2002年1月
設立/2003年1月
資本金/1,000万円
事業内容/人材採用支援、人材育成支援、IT導入支援、営業組織構築支援、システム導入、Web制作など
主要取引先/マイクロソフト、日本HP、キヤノン、富士通、OBCなど
従業員数/10人

http://www.tisiki.net

(ふくおか経済2006年11月号FACE)