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玄海キャピタルマネジメント
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松尾 正俊
㈱玄海キャピタルマネジメント 社長
まつお・まさとし/福岡県出身、1962年6月21日生まれの44歳。87年に三井不動産に入社。不動産開発部門、プロジェクトマネージャー、93年からペンシルバニァウォートンスクールでMBAを取得、96年から99年まで米国現地法人のバイスプレシデント、同年、帰国と同時に、リーマンブラザーズのグローバル・コマーシャル・リアル・ステート部門、シニアバイスプレジデントを担当後、04年3月㈱福岡リアルティの代表取締役社長に就任。05年6月21日には、福岡リート投資法人を同法人執行役員として東証、福証に同時上場させた。06年6月23日付で同社社長を、27日付で同法人の執行役員を退任。06年5月㈱玄海キャピタルマネジメントを設立。東京大学法学部卒。ペンシルバニア大学ウォートンスクールMBA、ジョセフローダースクールMA修了。趣味は旅行、音楽鑑賞
アジアも視野に、九州内で「High quality」な不動産開発を推進
昨年6月に、福岡リート投資法人、㈱福岡リアルティを東証、福証に上場させたことで知られる松尾正俊前社長。かつてはリーマンブラザーズで、福岡ドームの買収劇をコロニーキャピタルと繰り広げた立役者でもある。福岡リートが軌道にのったことを含め、今年5月に、九州地区の不動産案件の活性化を目指し、地場不動産投資銀行として玄海キャピタルマネジメントを立ち上げた。
同社立ち上げ後、はや2ヶ月で、同社の私募ファンド第1弾となる「ファンド1」を200億円で組成。同月、地場デベロッパーのディックスクロキ(福岡市中央区高砂、黒木透社長)と業務提携を結ぶなど活発な動きを見せ、9月には同市中央区天神2丁目の商業施設開発にも参画した。今後1年間で、九州内を中心に、約200億円を不動産投資で消化していくという。
インフラ面では、今年10月10日に、博多区古門戸町から中央区大名2丁目に本社を移転。企業M&Aのアレンジや、中小企業向け支援ファンド「中小企業がんばれファンド」を運用する、ドーガン・アドバイザーズ(同所、森大介社長)ともオフィスを統合するなど、協業体制を敷き、揺るぎない基盤を作り上げている。「クオリティーの高い不動産物件を、地場の不動産プロフェッショナルとともに、開発・提供していきたい。マーケットは九州にとどまらず、いずれアジアも視野に入れていく」と語る松尾社長。九州の不動産活性化を目指し、外資で培った不動産マネジメント力を福岡に還元していく。
DATA
所在地/福岡市中央区大名2丁目4‐22新日本ビル3F
TEL/092-739-2355
設立/06年5月
資本金/3,000万円
事業内容/不動産投資銀行業務・ファンドの組成による不動産投資信託
従業員数/15人
(ふくおか経済2006年11月号FACE)